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Japan

冠水＆設備クイック・モニタリングで業務負担を軽減

管理設備をIoT化しDXを推進

兵庫県相生市様

防災
省人化
業務効率化・生産性向上
モニタリング
設備監視
IoT
点検・メンテナンスの軽減
避難所
DX

兵庫県南西部の沿岸に位置する相生市は、南に相生湾と瀬戸内海、北に田園と山々が広がる自然豊かな街で、年間を通じて穏やかな気候に恵まれています。毎年５月の最終日曜日に相生湾で開催される「相生ペーロン祭」が有名で、前夜祭の花火大会も多くの見物客が訪れます。

市民の方々が「災害が少なく、気候が穏やかで住みやすい街」と胸を張る相生市では、各種設備に遠隔監視を取り入れることで、さらなる安心な街づくりと業務の効率化を目指されました。

導入されたソリューション

都市整備課が担当するアンダーパスと街路灯の見守りをIoT化

① 冠水クイック・モニタリング

相生市は国道2号を横断するアンダーパスを維持管理しており、ゲリラ豪雨等による施設の状況変化をいち早く察知する目的で、冠水センサーとIoT無線ユニットを導入しました。センサーを上下二段に設置し、アンダーパスの帯水の始まりと、初動のタイミングを通知する仕組みです。

② 設備クイック・モニタリング

道路灯の自動点滅器の故障や照明の不点灯、稼働情報を通知する仕組みを導入しました。故障対応の迅速化や適切なメンテナンス時期の把握に活用されます。

IoT無線ユニットが格納されたボックス — ポール上部のボックス内にIoT無線ユニットを格納

設置方法と工夫

冠水のモニタリングでは、冠水センサーを壁面に直接固定するのではなく配管に設置し、配線は配管内を通しました。直接センサーを壁面に取り付けていないので、市が運用しながらセンサーの設置高を施設の状況に合わせて調節できるようにしています。

また設備のモニタリングでは、相生市が管理する街灯の数は2000台以上に上ることから、更新時期を容易に算出できるシンプルな仕組みを採用しました。

相生市都市整備課土木工務係技師喜多村様コメント

土木工務係の業務としては、土木事業の企画・連絡調整、土木工事の調査・設計及び施工、道路・河川の維持管理、公園・街灯の維持管理、官民有地境界協定、道路・河川占用及び愛護活動など多岐にわたります。

今回クイック・モニタリングを導入した経緯としては、街灯管理のリース化に伴って、リース管理業者にいただいた提案書の中に冠水及び設備のクイック・モニタリングの実証実験が含まれていたことがきっかけです。そこで相生市では試験的に導入することを決めました。

冠水センサーを設置する箇所として選定したアンダーパスは、相生市役所から一番遠くに位置しており、より迅速に現地の状況を把握する必要がありました。また、今回のリース化で更新した一部の道路灯にクイック・モニタリングを設置し、平均的な日照時間を確保できる照明を選定しました。累計の点灯時間から照明器具の交換時期予測が可能になるため、10年後の維持管理に役立つことを期待しています。

神榮電機設備工業　神谷代表取締役のコメント

センサーと無線ユニットの施工性はかなりいいと思いますね。難しい技術は要しませんし、重量も軽い。複雑な配線も圧着端子も無いので、専用工具が必要ないのもポイントですね。実際に冠水クイック・モニタリングの設置には準備も含めて2時間もかかりませんでした。

単純には比べられませんが、電源を引き回すようなシステムになると施工に丸1日かかることもあります。さらに事前に電力会社に申請して100Vを供給するとなると、トータルで10日程度必要になってきますよね。 「すぐに遠隔監視を！」と考えられている方におススメです。
また相生市に住む一市民としても、すぐに安全安心に繋げられるこのシステム自体、すごく魅力的だと感じています。