赤外線技術

赤外線で空間をスキャンする

赤外線レーザー

赤外線レーザーとセンシング

LiDAR(Light Detection and Ranging)は、目に見えない赤外線レーザーを用いて対象物までの距離を測定する技術です。レーザーを発射し、反射して戻ってくるまでの時間差(Time of Flight)から距離を算出し、レーザーを一定方向に走査することで、周囲空間を二次元平面上の距離データ(2Dスキャンデータ)として取得します。水平や垂直の方向にも設置・使用が可能で、用途に応じた空間スキャンを実現します。電波を用いるミリ波レーダーに比べて波長が短く、形状の細部まで高精細に捉える光ならではの解像度が特徴です。

LiDARの価値

LiDARは、光の高速性と直進性を活かして、空間を精密に測定できるセンシング技術です。
高い空間分解能
距離のわずかな変化を検出でき、微小物体の存在を捉えることが可能
非接触で二次元把握
対象物までの距離や位置関係を平面上で高精度に取得
プライバシーに配慮した検知
映像を取得せず、距離データにより人や物の動きを検知
暗闇や逆光といった環境下でも周囲の明るさの影響を受けにくく、安定した計測が可能で、屋内外のさまざまなシーンで活用が広がっています。

オプテックスの独自性と活用例

重要施設の侵入検知(REDSCANシリーズ)

空港・発電所・データセンターなどの重要施設で、壁面やフェンスへの接近・侵入を高精度に検知します。対象物の大きさ・距離・速度を基に、草木の揺れや小動物を除外し、人だけを検知する識別ロジックを搭載。Pro/mini‑Proシリーズではカメラを内蔵しており、侵入検知と同時に侵入者の様子を映像として記録することで、事後確認やインシデント解析を支援します。セキュリティの厳しい世界中の施設で高い信頼性を発揮しています。

専門家インタビュー

  • 藤原 邦夫

    部署セキュリティ事業本部 開発部

    LiDARの核心は環境との闘い

    LiDARは解像度の高さが魅力ですが、光を使う以上、雨や霧、雪といった環境変化の影響を受けます。オプテックスは、過酷な評価試験(豪雪・濃霧・長雨テストなど)を通じ、外乱ノイズを極限まで排除する独自アルゴリズムを構築してきました。製品が高機能・高性能であっても、設置・設定が難しいと設置現場で製品のパフォーマンスが発揮できなくなります。また、『REDSCAN Lite』に搭載された「自動エリア補正」のように、難しい設定を「自動化」して誰でも扱えるよう最適化する、人間中心設計の思想も非常にユニークです。

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