電波・レーダー技術

環境変動に強い電波活用

ドップラーレーダー(マイクロ波)

マイクロ波とセンシング

マイクロ波は、電磁波の中でも波長1m〜1mm(300MHz〜300GHz)に位置する高周波帯で、通信だけでなく、レーダー探知から電子レンジなど幅広い用途に利用されています。赤外線・可視光とは異なり、温度変化や太陽光明るさの影響を受けにくく、雨・霧・雪といった天候にも強いため、センシング技術としても高い安定性を発揮します。屋外や厳しい環境下での検知に適した電波です。

ドップラーレーダーの価値

ドップラー方式のマイクロ波センサーは、アンテナから発信した電波が対象物で反射し、その周波数変化(ドップラー効果)を検知する仕組みです。
移動体検知に特化
ドップラー効果で発生した反射波の周波数変化から動きを捉える
外乱に強い
太陽光・温度変化・霧・煙・音の影響を受けない
光学方式が苦手とする厳しい環境で強みを発揮し、幅広いシーンで活用されています。

オプテックスの独自性と活用例

侵入検知(セキュリティ)

赤外線検知技術(PIR)とマイクロ波(ドップラー方式)検知技術の異なる物理現象を検知する二種類検知技術をコンビネーションすることにより検知性能を高め、雨・風・雪・霧といった屋外の過酷環境に強いセンサーを提供しています。また、現場ごとに検知範囲を調整できるエリアチューニングにより、不必要な反応を抑えつつ高い信頼性も提供しています。

自動ドア・非接触スイッチ

冷凍倉庫でも安定動作する非接触スイッチや、防水性能の高いスイッチに活用されています。手袋越しでも確実に反応するため、衛生管理や耐寒性が求められる施設で広く使用されており、自動ドアに限らずあらゆるスイッチに応用できます。

専門家インタビュー

  • 曽根 文勝

    部署セキュリティ事業本部 開発部

    マイクロ波センシングの本質は複雑環境への強さ

    マイクロ波は、温度変化・日射・明暗変化などに性能が左右されないため、屋外用途でこれらの影響要因を排除するには非常に有効です。オプテックスは、この特長を活かしつつ現場の外乱発生要因を徹底的に分析・学習し、信号処理アルゴリズムと光学設計(アンテナ設計)を最適化してきました。
    特に、雨・霧・雪・草木の揺れなど、実環境で起きるノイズを排除しながら検知精度を高めるエリア設定技術はオプテックスならでは。近赤外線(AIR)と組み合わせて、動体と静止体をバランスよく検知する総合力も、他社が簡単に真似できない強みです。

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