センシングアルゴリズム

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人は視覚、聴覚、臭覚、味覚、触覚という五感の情報を脳で中央処理することによって判断や行動を行います。
脳の処理システムは、人間の技術ではとうてい到達できない高度で精密である一方、五感だけでは感じ取れない部分もあります。
オプテックスのセンシング技術は、人の代役とともに人が感じ取れない部分を定量化することを試みています。

オプテックスは、赤外線技術をはじめ、さまざまなセンサーの特性を熟知しており、
その中から、現場に最適なものを探し出し、時には組み合わせることにより世の中のセンシングニーズに応えています。

確実で安定したセンシングとスマートデータ

センシングで重要なのは、物理的変化を制御するアルゴリズムや複数の要素技術の蓄積やノウハウの反映がかかせません。このためには、センサーが使用される環境をよく把握し、検知対象物のみを検知するための信号処理を研究し続ける必要があります。また、センサーが受け取る複雑な信号の中から、必要な情報だけを抽出し、必要な分だけ伝送する、“スマートデータ”を提供するエッジコンピューティングを行っています。これにより、センサー信号を受ける側へ重い分析や解析なしに利用できる情報をリアルタイムに届けることが可能となります。

センシングアルゴリズム

センサーから得た定量的データを、いかに人の感覚に即した判定をするか。
使われる環境を熟知しより多くの顕在的・潜在的な欲求を理解し情報処理できるほどいいセンサーとなります。計算力も必要な要素ではありますが、絶対的な現場力がセンサーの良し悪しを決めます。センサーから吐き出された数値データを「たす」「ひく」「かける」「わる」「比較する」「変換する」などにより情報化します。技術者は日夜環境変化に対応すべくセンシングのチューニングを行なっています。

屋外におけるセンシング

屋外では、屋内に比べセンサーの誤動作要因となる自然環境からくるさまざまなノイズ信号が溢れています。たとえば、降雨や降雪、風による樹木のゆらぎ、太陽光線、昆虫、小動物など。センサーを屋外で使う場合、これらの誤動作要因に十分耐える性能が要求されます。
オプテックスは、早くから屋外センサーに着手したことにより、過去からの誤動作要因となる事象のデータが蓄積されています。そのデータを元に自然ノイズに強いアルゴリズムを開発、屋外の悪環境にも耐え得るセンサーの開発を続けています。また、世界各国の設置現場からフィードバックされた情報により、オプテックスのセンサーは日々検知基準を向上しています。

最適を実現するための技術開発

ノイズ対策技術
数々のノイズを極小化するハードウエア設計
独自に定めた幾多の環境評価を行ない、クリアしたもののみ商品化

光学設計
光学シミュレーションを駆使し、抜けの無い高密度エリアを実現
小型化を追求するためのパッケージング化技術

公的規格の遵守
あらゆるグローバルスタンダードに適合、及び準拠
各業界で定めた規格、ガイドラインへの適合、及び準拠(CEマーキング、EN規格[TUV認定]、ANSI規格、JIS規格など)

環境配慮設計
使用制限物質15種、自主管理物質10種を定め、全構成部品の無害化を実現
RoHS指令適合、無鉛はんだ化
使用時のCO2の影響を最小化する設計

安心、安全制御
システムの機能をダウンさせない為のセンサーの異常時や故障時の自己診断、及びフェールセーフ機能の採用
機能を維持する為の、予防保全策のご提案