赤外線技術

光を発し反射で物質を捉える

近赤外線

近赤外線とセンシング

近赤外線は、可視光の「赤」のすぐ外側(約0.7〜2.5µm)に位置する電磁波です。人の目には見えませんが、可視光に近い特性を持っています。また物体による吸収や反射特性が異なるため制御がしやすく、LEDで安定して発光できることから、センシング用途でも扱いやすい波長帯です。リモコン、非接触通信、静脈認証など、私たちの生活の多くに利用されています。

近赤外線センサーの価値

近赤外線センサーは能動型(アクティブ方式:Active InfraRed)で、対象に光を照射し、その反射光などの変化を捉えて検知します。
反射光を利用した非接触検知
床面・物体から戻る光量の変化を捉え、対象に触れることなく検知可能
静止状態も確実に捉える
物体の動きが止まっていても存在を継続検知可能
自由度の高い検知エリア設定
遠赤外線センサーに比べてはっきりとした検知エリアを形成
この「光で見る」仕組みは、自動ドアの安全確保から屋外防犯、水質計測まで幅広く活用されています。

オプテックスの独自性と活用例

オプテックスは近赤外線技術を長年磨き上げ、多様な領域でグローバルに展開しています。

自動ドアセンサー

現在の自動ドアセンサーで主流になっているのが、この近赤外線反射方式。
静止した人の検知や、環境に合わせた検知エリア形成で、エントランスの安全性と快適性を両立しています。

防犯用 AIR センサー

屋外警備用途では、複数の近赤外線ビームを横断すると警報を出すアクティブインフラレッド(AIR)センサーを展開。光学設計と独自アルゴリズムにより、霧・小雨・虫などの外乱要因を抑え、人検知を安定的に実現しています。

水質検査用濁度センサー

近赤外線は、水中の濁りによる光の散乱量の計測に適しています。オプテックスの濁度センサーは、食品工場や排水処理施設などで、異常の早期発見や自動制御、省人化に貢献しています。

専門家インタビュー

  • 芳野 祐介

    部署エントランス事業本部 開発部

    近赤外線 AIR の本質は環境対応力

    近赤外線は扱いやすい一方で、屋外では太陽光の反射や雨・雪、虫など、さまざまな外乱要因の影響を受けます。オプテックスはこうした外乱の影響を、光学設計とアルゴリズムの組み合わせで低減し、屋内外を問わず安定して使えるセンサーに仕上げています。特にAIRビームのような屋外用途は、現場での地道な検証が不可欠で、長年培ってきた現場データに基づく調整力で世界トップクラスのシェアを獲得しました。

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