電波・レーダー技術

物体を電波で精緻に捉える

FMCWレーダー(マイクロ波/ミリ波)

FMCWレーダーとセンシング

FMCW(Frequency Modulated Continuous Wave)は、周波数が連続的に変化する「チャープ信号」を送信し、反射波との周波数差(ビート周波数)から距離を求める方式です。マイクロ波のページで紹介しているドップラー方式とは異なり、距離そのものを捉えることが最大の特徴です。連続的な測距センサーとしては、レーザーと比べて低電力で扱いやすく、環境影響にも強いため、近年はインフラのDXや自動化領域で注目が高まっています。

FMCWセンサーの価値

FMCWは、送信波と受信波の周波数差を解析することで、距離情報を安定して取得できるセンシング方式です。
距離測定が可能
対象までの距離をセンチメートル単位で算出
相対速度の計測が可能
位相変化から動きの有無を検知
環境影響に強い
雨・霧・逆光など光学方式が苦手な条件に対応
車両の有無・停車状態の把握など、ドップラー方式では難しかったシーンで威力を発揮します。

オプテックスの独自性と活用例

車両検知センサーへの応用

オプテックスはFMCWを、駐車場やゲート装置向けの車両検知に応用。車両の「車室」や「ゲート」への進入・存在・離脱を正確に検知します。従来は地中に金属探知機であるループコイルを埋設する必要があったシーンでも、ポール設置に対応し、工期短縮・路面施工レスを実現し、運用の省力化・環境負荷低減にも貢献しています。

人と車を確実に見分ける「車両専用検知」

金属のみに反応する従来センサーのループコイルを置き換えるためには、金属ではない人を検知しないことが望まれます。オプテックスはFMCW方式にて得られる多くの情報を活用し、人と車を分類し、車両だけを即時に確実に捉える「車両専用検知」を実現しています。

専門家インタビュー

  • 水田 貴博

    部署SMS事業本部 開発部

    FMCWは施工性革新の中心技術

    FMCWは精緻に物体を検出できる点が最大の魅力ですが、オプテックスの強みはそれをすでに現場の価値に落とし込んでいる点です。従来、駐車場の車両検知は地中埋設のループコイルが主流で、工期が長くコストも高かった。そこをFMCWで代替し、『掘らなくていい車両検知』という新市場を切り拓いています。これらを全て自社で設計することにより、環境ノイズを抑えるアルゴリズムを精度良く作ることで、雨・風・車体色・傾斜など現場特有の課題にも柔軟に対応でき、また長距離用途にも対応するための応用研究も進めています。

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