サプライチェーン

サプライチェーン

オプテックスのサプライチェーンは、全世界に広がっています。世界80か国以上のお客様へ、高品質の製品を迅速にお届けするために、安心できる原材料を安定的に調達し、計画的な生産、迅速にお手元に届けるロジスティクスの一連の活動をシームレスに構築しています。

調達

基本性能を左右する光学部品やセンサー類は独自仕様品が多く、技術面などでサプライヤーとの連携が欠かせません。技術動向などを話し合うミーティングやエンジニア同士が集まる技術交流会を実施するなど、製品性能や品質向上に向けて取り組んでいます。

また、製品・サービスのライフサイクル全般を通じて環境負荷を低減していくために、サプライヤーや製造委託先とともに取り組んでいます。

責任ある鉱物対応方針

コンゴ民主共和国およびその周辺国や高リスク地域(CAHRAs)で採掘される鉱物は、児童労働などの人権侵害や環境破壊のみならず、武装集団の資金源となり、紛争そのものの助長が懸念されています。​当社はこれらの鉱物の調達によるリスクを低減し、より責任ある調達を行うべく、OECDデュー・ディリジェンス・ガイダンスなどに基づき、以下に示す取り組みを実施いたします。

・仕入れ先には当社の方針を説明し、サプライチェーンの調査を実施いたします。
調査においてはRMI(Responsible Minerals Initiative)が提供するツールであるCMRT(Conflict Minerals Reporting Template)などの標準化されたテンプレートを用い、サプライチェーンの把握に努めます。​

・RMIなど第三者機関が認証した製錬業者からの調達、また高リスクの疑いが生じた場合の仕入先変更・リスクの低い調達先への移行を、仕入先に推奨いたします。
2023年度の調査の結果、当社のサプライチェーンにおいて特定された252社の製錬業者がRMIの標準製錬業者リストに該当し、その中でRMIの監査に合格しているConformant Smelterは87% 219社でした。​

生産

オプテックスの生産工場では、開発された製品の品質を設計どおりに生産し、安定した品質を守る工場内の環境整備、専門スキルや高いモラルを培う人材教育・訓練のシステムを設け、安全かつ効率的な生産体制を整えています。また生産技術力をEMS事業やODM事業としても展開し、開発・設計・調達から量産まで、お客様のモノづくりをトータルでサポートしています。

主な生産地域

  • 日本(協力工場:オフロム株式会社、サンオクト株式会社)
  • 中国(自社工場:OPTEX DONGGUAN)
  • ベトナム(生産委託:リズムプレシジョンベトナム株式会社)
  • アメリカ
  • イギリス

物流

海外売上高比率が約70%ある当社は、世界中のお客様へ製品供給を迅速かつスムースに行うために、世界4極にハブ倉庫(欧州、香港、日本、北米)を設置し、柔軟性と拡張性の高い独自のサプライチェーンを構築しています。

リードタイムの短縮、物流コストの削減、トレースの可視化による信頼性の向上を実現し、グローバルなビジネスフィールドで、お客様に高い付加価値を提供しています。

製品含有化学物質の管理

世界各地で化学物質の使用に関する規制が強化される中、当社は販売国や地域の法令・規格に適合した製品を提供するため、含有化学物質規定を定め、関連する各国の規制を明確にし、ROHS対象物質をはじめあらゆる懸念される化学物質を特定し、製品の設計段階から対象の部材や材料などの化学物質情報を入手し適切に管理しています。また、抵触する化学物質があれば、適宜判断し設計変更を行い対応しています。さらに、オプテックス株式会社、オプテックス・エフエー株式会社、オプテックス・エムエフジー株式会社は共通で「含有化学物質管理ガイドライン」を作成し、当社に納入する部品・材料への含有禁止化学物質を定めウェブサイトで公開するとともに社内および仕入先への周知徹底を行っております。​

事業をはじめてから法令違反はありません。当社は常に法令を遵守し、環境や生態系への影響を最小限に抑えるための取り組みを継続しています。

含有化学物質管理ガイドライン

別表1『使用制限物質 レベル1(禁止物質)』

別表2『使用制限物質 レベル2(管理物質)REACH規則由来の物質』

別表3『使用制限物質 レベル2(管理物質2)Proposition65由来の物質』

地域・国

規制・法

国際的な規制

・POPs条約​
・モントリオール議定書

日本

・化審法​
・労働安全衛生法

EU

・ROHS指令​
・REACH規則

アメリカ

・TSCA​
・カリフォルニア州プロポジション