
プールで目が充血する意外な真相
大切なプールの水質管理
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水の消毒といえば塩素
プール水の衛生を保つには塩素が欠かせません。プールの水質は、厚生労働省の「遊泳用プールの衛生基準」や文部科学省の「水泳プールに係る学校環境衛生基準」によって定められています。
これらの衛生基準には、残留塩素濃度をはじめpH値、濁度、総トリハロメタンなどがあります。
プール水の残留塩素は、0.4mg/L以上から1.0mg/L以下であることが望ましいとされています。
水道水にも塩素が含まれています。蛇口から出る水道水では、0.1mg/L以上の濃度を保持していることが義務づけられており、1.0mg/L以下になるように管理されています。
残留塩素が多いとカルキ臭が強くなります。残留塩素が0.4mg/L以下だと、ほとんどの人がカルキ臭を感じないと言われています。
プールと水道の残留塩素の上限値は同じなのに、なぜプールにはカルキ臭よりも強い、あの独特のツンとした臭いがするのでしょうか。

目の充血と臭いの真相
目が充血する直接の原因は塩素ではありません。実は尿や汗が関わっています。尿や汗に含まれるアンモニアと塩素が反応してクロラミンという成分になります。このクロラミンこそが目を充血させ、ツンとする臭いの原因なのです。
この衝撃の事実は、アメリカ疾病予防管理センターが2015年6月に発表しました。意外にもつい最近分かったのです。

利用者のマナーと管理者の管理・運営が大切
プールで衛生的に安心して利用するには、マナーが大切です。プールに入る前に、必ずトイレを済ませ、シャワーできれいな身体にしておくことです。
プールの運営側は、水質測定機器で水質が基準を満たしているか確認することが重要です。測定結果によって、クロラミンや不純物などを取り除く循環濾過装置が正常に働いているかを確認でき、水質を維持するために薬剤の投入量を見直すことができます。

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