導入しやすい、早期発見のための水質監視システム

見逃せない工場排水の異常

工場と河川

工場や産業分野で使用された大量の水は、通常、施設内で適切に処理されてから河川へ排水されます。水処理のプロセスを問題なく稼働させ、国の定める排水基準を満たし、企業は人と環境に与える影響を最小限に抑える努力が求められています。 しかし、水質分析装置の導入は非常に高額な投資であり、施設内に多くの水質監視のポイントを設けるのは簡単なことではありません。オプテックスの濁度計(だくどけい)は工場での水質監視ニーズのソリューションとして、発売以来多くの現場で採用されている水質測定用センサーです。

一秒を争う工場排水処理の異常検知

企業の環境に配慮した事業活動は近隣地域住民の関心事であるだけでなく、ESGやSDGsといった側面が投資家による投資判断に大きな影響を与えていることはご存じの通りです。ほとんどの企業はその対応に必要十分な投資を行っており、法令に遵守した排水処理と厳格な水質管理の運用が行われています。 その一方で、水質事故と呼ばれる油類や化学物資などを含む水の流出事故は依然発生しており、平成29年(1月~12月)に国内の一級水系で発生した水質事故は865件、これは1週間に約17件の頻度で水質事故が発生していることになります。※1

万が一、処理が不十分な水が工場から放流されてしまった場合、どれだけ素早く水質異常に気づき、適切な対応が取れるか、そこではまさに一秒を争う対応が迫られます。 そのためには施設内において、できるだけ多くの水質監視のポイントを設け、リアルタイムに水質変化の傾向を把握することが非常に重要です。 しかしながら、高額な水質分析装置をあらゆるポイントで導入することはコスト面でのハードルが高く、分析結果を得るのに時間がかかる装置やその運用においては水質異常の早期発見にはなりません。また、巡回するエンジニアの人数を増やし、人の目に頼る監視という方法もありますが、労働力不足や業務の効率化が叫ばれている昨今において、現実的なオプションではありません。

工場から河川への排水

コストパフォーマンスに優れた濁度計で監視ポイントを増強

オプテックスの濁度計(だくどけい)はオプテックスが得意とする赤外線によるセンシング技術を採用し、24時間連続監視で水質異常を即座に知らせます。民間工場での排水測定ニーズに応えるべく設計・開発されており、従来の水質測定機器と比較し、機器コストの大幅な削減に成功しています。

手のひらサイズのコンパクト設計は設置場所を選ばず、投げ込み式で簡単に取り付けが可能、これらの特徴から濁度計を使った水質監視システムの導入で工場施設内の水質監視ポイント数を大幅に増やすことが容易になりました。

水質計として、「壊れにくい」「メンテしやすい」機能を盛り込んでいることも特徴です。例えば濁度チェッカーには測定面を一定時間に掃除する自動ワイパー機能がついており、メンテナンスが非常に楽であるとの高い評価を受けています。

ワイパーで窓面の汚れを除去
ワイパーで窓面の汚れを除去
濁度計アプリケーション
濁度計アプリケーション
  1. 工場用水の取水監視
    取水濁度の監視を行うことで、急激な濁度変化によるトラブルを未然に防ぐことができます。
  2. 製造ラインごとの濁度監視
    排水処理に異常が発生した場合、原因となった場所の特定が容易にできます。
    一次処理施設を監視することで、最終処理施設のより安定した運転が実現できます。
  3. 冷却塔の濁度監視
    薬品洗浄後の濁度監視濃度に応じてブロー水量の調節やろ過装置の稼働制御が可能です。
  4. 雨水ピット
    高濃度の初期雨水のみを処理施設に送り、処理が必要なくなった時点で河川放流するためのバルブ制御が可能です。
  5. 工程以外の排水の監視
    製造工程だけではなく、浄化槽などその他の排水を監視することで工場排水のトータル管理が実現します。
  6. 凝集剤の制御
    排水の正確な濃度を把握することで、適量の薬剤が投入でき、安定した水質が得られます。
  7. 汚泥界面のチェック
    沈殿槽に設置することで汚泥界面の監視が可能になります。
    2~3段階に分けて設置すればより正確な界面状態を知ることができます。
  8. 汚泥の越流監視
    汚泥が流れ出すのを監視し、排水を停止したり、処理原水に戻したりすることができます。
  9. 流水の監視
    河川に放流する処理水の最終監視が行えます。
  10. 河川の濁度遠方監視
    日油技研工業(株)のaqua e monitor(ソーラーパネル搭載型)と合わせることで、河川など電源が確保できない場所でも遠方監視が可能となります。
    (測定データはe-mailで送信)

トータルな水質監視をIoTで遠隔監視

オプテックスでは濁度計以外にも、SS(浮遊懸濁物質)、DO(溶存酸素)、pHなど、水質管理の測定に必要なさまざまな水質測定機器を揃えており、工場排水の濁度測定以外の水質監視システムへの対応も可能です。

さまざまな測定ニーズに対応した水質計ラインナップによって測定、収集された水質データは、工場敷地内だけでなく、遠隔地からでも監視するシステムでも活用できます。IoT無線通信を使ったシステム運用は、シンプルで低コストを実現。 濁度計にIoT無線ユニットを接続するだけで、クラウドサーバーへデータを自動送信し、複数の工場排水を一元的に監視することも可能。従来は監視が難しかった遠隔地の水質監視など、今後はさまざまな現場での活用の広がりが期待されます。

IoTを活用した水質監視システム

よくある質問

濁度とは何ですか? SSとの違いは?

濁度とは上水・下水処理場や河川・工場排水の「濁りの程度」を示す指標の一つです。

代表的な基準(標準)は

『ポリスチレン濁度標準:上水道測定などに多く用いられている濁度標準で測定単位はmg/Lでは無ぐ度゛になります』

『カオリン濁度標準:精製水1Lの中に1mgのカオリンが含まれている時の濁りをカオリン濁度1と表します。単位はmg/Lとなります。』

『ホルマジン濁度標準:JISに規定されたホルマジン溶液の事で単位はホルマジン度となります。』

よって、基準(標準)の種類や測定方法によって測定結果は異なります。

一方、SSはSuspended Solids(浮遊懸濁物質)の略であり、工場排水などで使用される指標の一つです。水の中にある、解けていない濁りの原因となる浮遊懸濁物質の総量をSS量と言います。

濁度とSSには相関性があるのですか?

濁度とSSは、それぞれの基準(標準)が違います。濁度の値が高くなればSSの値も高くなってくるといった測定結果の傾向という面では同じ様な結果が出る場合も多くあり、二つの指標は比較的似ていると考えられています。

水質測定センサー以外の機種で、薬剤の残量管理などにも使用できますか?

アナログ4-20mA出力信号を保有する機器ならIoT無線ユニットを用意していますので、薬剤の残量監視も水質管理と一括管理可能です。

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