蛍光式溶存酸素センサーDOS-20 導入事例

陸上養殖成功の決め手は水質管理のIoT
エビ養殖場 KTn Farm 様

  • タイ
  • 節電・省エネ
  • コスト削減
  • 自動化
  • 可視化
  • 業務効率化・生産性向上
  • モニタリング
  • 設備監視
  • IoT
  • 水質保全
  • 点検・メンテナンスの軽減
  • 海・河川・貯水池・ダム

KTn Farm様は、タイ南部のチュムポーン県、バンコクから約490キロ離れた場所で養殖業を営んでいます。
この地域は、タイランド湾に面した長い海岸線、美しい砂浜や海は観光スポットとしても有名です。
また、漁業でも重要な拠点となっており、エビをはじめカニ、魚、貝類の養殖が盛んに行われています。

エビの養殖場風景

タイのエビの養殖は、ブラック・タイガーを中心に1980年代から普及し始めました。
1990年代後半からはバナメイ・エビも広く養殖され、今ではエビはタイの重要な輸出産業になっています。
しかし、近年ではベトナムやインドなどがタイよりも価格競争力のある食用エビを輸出するようになりました。
タイのエビ養殖業界は食用エビの品質向上と養殖経営の効率化が迫られています。

養殖され成長したエビ

エビの養殖には、水中に含まれる酸素(溶存酸素)が非常に重要です。
溶存酸素量が減るとエビが弱り、病気にかかりやすくなります。
さらに、エサの食べ残しなどが堆積することで水質が悪化し、最悪の場合はエビの大量死に至ることがあります。
そのため、養殖場では植物性プランクトンが光合成で作った酸素を養殖池全体に行き渡らせるのに水撹拌用のパドルを稼働されています。

水撹拌用のパドル
水撹拌用のパドル

KTn Farm様は、養殖池の溶存酸素量を把握するために溶存酸素センサー(DOセンサー)を活用されています。
従来のエビ養殖の現場では、養殖池を管理する人たちが、水面の状態や水の色で水質を判断し、経験や勘に頼った水質管理が行われていました。
DOセンサーを導入したことで、養殖池の溶存酸素の状態を数値として客観的に把握することができるようになりました。
これによりKTn Farm様の養殖場では食用エビが快適に成長できる環境を実現しました。

溶存酸素センサー(DOS-20)

溶存酸素量の連続測定は養殖池の水質管理だけではなく、水撹拌用のパドルを効率的に稼働させるのにも役立っています。
日中はエビが活発に活動するため多くの酸素を消費します。また、水中のバクテリアも有機物(エビの排泄物など)を分解するため酸素を消費しています。
逆に夜間エビの活動が少なくなるため、日中ほどの酸素を必要としません。
つまり、DOセンサーで連続測定することによって、溶存酸素量に応じて撹拌パドルを稼働させて電気代(ランニングコスト)の削減につなげることができます。

溶存酸素センサー(DOS-20)専用変換器
溶存酸素センサー(DOS-20)専用変換器

溶存酸素量の表示・出力、設定した溶存酸素量の上限値・下限値を超えた時の警報表示・出力機能を搭載。

お客様の声

DOセンサーを導入したことによりエビの生存率を高め、健康的に大きく成長させ収穫量が増加しました。さらに水撹拌用パドルの電気も削減できました。この2つの効果でエビ養殖の生産性を向上させることができました。

導入企業様:KTn Farm様
所在地:タイ チュムポーン県

大きく成長したエビ

動画でご覧ください

使用機器

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