レーザースキャンセンサーを使った事前抑止

屋上からの侵入者に備える警備システム

泥棒が侵入する経路はさまざまです。建物の大きな窓や出入口が経路になることは容易に想像できますが、屋上からの侵入はどうでしょうか?時に想像を超えた行動をとるプロの泥棒には、侵入されてからの「事後通報」より、侵入される前の「事前抑止」が大切。被害を最小限に食い止めるために、レーザースキャンセンサーを使った警備システムが有効です。

希薄な防犯意識とそれを狙うプロの泥棒

一般的に、建物の屋上スペースの防犯意識は希薄。高層であればあるほど顕著になります。それゆえ、屋上の出入口ドアの開閉センサーだけで対策を済ませる、あるいは警備対象から外してしまうことも珍しくありません。転落する危険をおかしてまで外壁をよじ登り、屋上から室内への侵入を試みる泥棒がいる。多くの人が想像できないからこそ、プロはあえて狙ってくるのです。
オフィスやデータセンター等、秘密性の高い情報やデータを扱う施設、倉庫や工場等高額な物品が保管されている建物の屋上は特に注意が必要です。

「点」の警戒から、「面」の警戒へ

アメリカの大手消費者金融会社チェーンの店舗屋上が穴を開けられ、財産を奪われた事件がありました。泥棒は屋上のドアを開閉せずに建物内に侵入できたのです。このケースの場合、仮に屋上の出入口にドア開閉センサーが設置されていたとしても、効果を発揮することはありません。

屋上スペースの警備システムとして、出入口のドアという「点」ではなく、屋上全体を「面」で警戒するという方法があります。オプテックスの扇形に検知エリアを形成できるレーザースキャンセンサーは最適な手段となります。前述の消費者金融チェーンは事件後150店舗にレーザースキャンセンサーを採用。「面」警戒の警備システムに変更されました。

レーザー光による高密度スキャン技術で扇形の「面」警戒を実現

  • 検知範囲50 x 100m※の赤外線レーザー光の検知エリアをセンサー1台で形成
    ※RLS-50100Vの場合
  • 屋上全体を「面」で警戒できるので、侵入者が屋上に到達した時点で素早く検出
  • 検知エリアの形状は、パソコンと専用ソフトで自由に調整可能

屋上に穴を開けて室内へ侵入する多くの場合、室内の人感センサーが泥棒を最初に検知します。
しかし、建物はすでに破壊され、警察や警備員が現場にかけつける頃には泥棒は素早く仕事を終え、すでに逃亡しているかもしれません。
米国では警察が一般家庭の侵入盗の現場に駆けつける場合、およそ4割は5~10分、約3割がそれ以上の時間を要しています。

また、一般的な警備システムでは、室内の人感センサーからの警報信号は誤報(泥棒以外の人や物、動物等を誤って検知した)と見なされることもあります。なぜなら侵入者の動線を考えると、まず屋外に設置されたセンサーが泥棒を検知し、続いて室内のセンサーが検知するという順番が自然です。いきなり室内のセンサーが侵入者を検知するのは不自然であり、警備員の派遣や警察への通報プロセスにおいて、その対応の優先順位が下げられることもあります。 

屋上全体を「面」警戒する信頼性の高いセンサーを使った警備システムで、屋上に入った泥棒のそれ以上の侵入を防ぐ「事前抑止」のシステムが被害を最小限に防ぎます。

監視カメラと連動、画像で現場の状況を確認

センサーが発する侵入者の検知信号を使い、遠隔地の監視センターから泥棒の存在を画像で確認できる、監視カメラと連動するシステムの構築も増えてきています。検知信号の原因が、本当に泥棒なのか、あるいは屋上にいる従業員なのか。画像の有無は監視センターが警察に通報するか否かを判断するうえで非常に重要な情報となります。 警備システムの信頼性を高める監視カメラとのインテグレーションにも、レーザースキャンセンサーは最適な機能が備わっています。

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