インドのメガソーラーで多発するCopper theftのセキュリティ対策

海上に広がる大規模ソーラー発電システム

経済成長を続けるインドでは、大気汚染が深刻化。首都のニューデリーでは霧がかかったような光景も珍しくありません。その原因となっているのは、火力発電などの排ガスによるスモッグ。2030年までには人口が中国を抜いて15億人になると見込まれているインドでは、現在の3倍の電力が必要になるとされており、クリーンな電力の大量生産を進めています。
しかしその背後で、ある問題が課題となっています。

火力発電所の煙で大気気汚染が蔓延するインドの都市ニューデリー

Copper theftが太陽光発電促進の妨げに

電力確保と環境保護の観点から、インドが目を付けたのが再生可能エネルギーの太陽光発電。インドは年平均300日が晴れで、日本と比べると日照時間・日射量とも1.5倍近くにもなります。2016年末でインドにおける太陽光発電の累積容量は9GWを超えており、2017年には日本を抜いて世界3位の市場になっています。

さらに世界の太陽光発電市場の主要プレーヤーと成るべく、「ナショナル・ソーラー・ミッション(National Solar Mission)」をスタート。世界最大級の太陽光発電(メガソーラー)プロジェクト「Rewa Mega Solar Project」も発表しています。

一方で、国内に数千もの太陽光発電所が設置された現在、顕在化してきた大きな問題がMetal theft(金属の盗難)です。中でも換金性の高さからCopper theft(銅線の盗難)が相次いでいます。
ソーラープラントの設備には大量の銅線が敷設されており、すでに1億円を超える被害も発生。インドに限らず各国が太陽光発電を推進するにあたって頭の痛い問題です。

【課 題 と 対 策】

太陽光発電の規模に合わせたセキュリティ対策の設計

ソーラープラントの建設環境は、海辺、山のふもと、都市部など、一定の場所ではありません。規模が大きいメガソーラープラントともなると監視範囲も広くなるため、人的警備や監視カメラだけでは十分な対応が難しいといえます。

オプテックスの独自のセンシング技術を活用すれば、広範囲のセキュリティを確保できます。例えば、メガソーラーのフェンス外周はレーザーセンサーで監視し、フェンス自体には光ファイバーセンサーを張り巡らします。
フェンス上部にも、常に赤外線のビームセンサーを稼働させることで侵入者を確実に検知。侵入者にバイパスされにくいセキュリティシステムを構築できます。

太陽光とソーラーパネル

ランニングコストの合理化

銅線が盗難された場合、施設の一部あるいは全体が稼働できなくなる事態も引き起こします。「発電量が落ちる」「復旧コストがかかる」という状況で、仮に復旧まで2カ月かかると約2000万円の損失を被ると言われています。

オプテックスのセンサーによるセキュリティ対策は、規模によって数百万円から導入可能。予算に応じて、外周・内部の外周など検知エリアを増減できます。
導入後は警備員の配置が少なくて済むため、運用コストまで考えると非常に安価だと言えます。さらに十分なセキュリティ対策を講じることで、保険会社からも高い信頼を得ることができます。

監視カメラと連動して犯人を特定

Copper Theftの多発は、再生可能エネルギーの普及に水を差しかねない問題です。

オプテックスのセンサーが侵入者を検知した際、サイレンが鳴るように設定しておくことで、侵入者に警告を通知し早期の撤退をうながせます。さらに監視カメラと連動させれば、自動的にその場所をピックアップ可能。通報システムによって監視室ですぐモニタリングでき、監視室が近ければそのまま警備員が駆け付けられます。

ソーラープラントが遠隔地の場合も、監視カメラの映像を基に警察と連動しながら早期逮捕に向けて動き出せます。成功率の低さをアピールし社会に認知させることで、犯罪そのものの抑制につながることも期待されます。

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