ワークブース370台の稼働率を在席検知センサーで見える化
株式会社サイバーエージェント様
- 可視化
- 業務効率化・生産性向上
- IoT
- オフィス・事業所
決め手は社内Wi-Fiに影響せず、静止検知にも対応した人感センサー
課題
オフィスに370台あるワークブースの稼働状況がわからない
解決策
センサー・ゲートウェイ・BIツールの導入で稼働率を可視化
効果
数値データを元に、ワークブースの移設・増設の計画立案が容易に
株式会社サイバーエージェント様は、メディア事業、インターネット広告事業、ゲーム事業などを展開するインターネット総合サービス企業です。
東京都内のオフィスビル2棟に本社機能を構え、計370台のワークブース(個室ブース)を導入しておられます。
このワークブースの稼働率を数値化・分析するため、自社でIoTシステムを構築され、IoTシステムへ使用状況を判定するセンサーとして、在席検知センサー CPD-J(WH)とゲートウェイOpenBlocks IoTシリーズをご採用いただきました。
課題
370台の個室ブースの稼働状況がわからない
サイバーエージェント様は都内Abema Towersに256台、渋谷スクランブルスクエア へ114台の計370台のワークブースを導入されています。
リモートBOXと呼ばれるワークブースのほとんどは「空いていたら誰でも利用してよい」というフリー運用を導入しており、稼働率がまったくわからないという課題を抱えておられました。
フロア単位の課題
フロアごとのブース稼働率がわからない → フロアごとの適正なブース数を判断できない
全社の課題
全370台のブース稼働率がわからない → ブースを追加導入すべきか判断できない
解決策
センサー・ゲートウェイ・BIツールの導入で稼働率を可視化
弊社の存在検知センサーとIoTゲートウェイ、BIツールを組み合わせ、サイバーエージェント様でIoTシステムを構築されました。
このIoTシステムによって利用実績を可視化し、ワークブースの稼働率を数値で把握できるようになりました。
システム構成
システムフロー
ワークブースの空き状況は、管理者用PCのBIツールに以下のように表示されます。
設置環境の様子
効果
数値データを元に、ワークブースの移設・増設の計画立案が容易に
ワークブースの移設・増設計画を立案する担当者も「各フロアの稼働率(利用頻度)」の数値指標を得られたことで、フロアごとの適正な台数を割り出せるようになり、追加購入すべきかどうかも的確に判断できるようになりました。
既に、ワークブースの利用率が低いフロアから利用頻度の高いフロアへの移設も行っており、「ブースレイアウトの最適化」が実現しています。
静止検知が可能な人感センサーとIoTゲートウェイを選定したことで、当初の計画よりも短期間でIoTシステムを構築することができました。
担当者インタビュー
今回のIoTシステムでは、弊社在席検知センサー CPD-J(WH)をご採用いただきました。
選定にあたってのポイントやCPD-J(WH)の良さについて、株式会社サイバーエージェント 岡田様にお話を伺いました。
ポイントは社内Wi-Fiに影響せず、
静止検知にも対応した人感センサー
以前から一般的な人感センサーは、人が動かなければ検知しないことは知っていました。
デスクワークに集中すると人は静止するため、在席判定が可能な人感センサーはないと思っていたのですが、CPD-J(WH)の存在を知り、さっそく1台購入して試してみました。
事前に判定精度は90%程度だと聞いていましたが、設置した結果、リモートBOX(ワークブース)の在席をほぼ実態どおりに判定できていることが確認できたため、全370台への拡張導入に踏み切りました。
導入にあたり、社内ネットワークの管理部門からは「社内Wi-Fiに干渉するリスクのある周波数帯の人感センサーは使用しないでほしい」と要望されていました。
CPD-J(WH)は社内Wi-Fi(2.4GHz帯・5GHz帯)とは異なる928MHz帯の無線送信モジュールEnOcean(エンオーシャン)を搭載した人感センサーです。
CPD-J(WH)ではなく、2.4GHz帯の人感センサーを選定していたら、ネットワーク管理者から承諾を得ることは難しかったかもしれません。
電池寿命が5年
CPD-J(WH)は電池で動くセンサーですが、5年は電池交換が不要だそうです。他メーカーの多くの人感センサーは毎年電池交換が必要です。400台近いセンサーの電池交換には数日を要しますし、システム運用そのものを停止しなければなりません。
5年間電池交換が不要なセンサーなら、メンテナンス作業に時間を奪われることはありません。データ分析に集中することができるのです。
プログラミングレスで接続できるIoTゲートウェイ
IoTゲートウェイはぷらっとホーム株式会社製のOpenBlocksを採用しました。採用の決め手は、存在検知センサー CPD-J(WH)との接続・設定が容易だったことです。
OpenBlocksはプログラミングレスでブラウザから設定できるIoTゲートウェイで、設定画面でCPD-J(WH)を選択し各センサーのIDを入力するだけでCPD-J(WH)と無線接続することができます。
さらにOpenBlocksを利用して助かったことは、クラウド側ともスムーズに接続できた点です。
OpenBlocksを選んだおかげで、センサー側との接続だけでなくクラウド側との接続にも工数をかけずに済み、可視化ツールのカスタマイズに多くの時間を回すことができました。
今後、社員の利便性・生産性の向上のため更なる可視化も検討へ
今回の導入をきっかけに、今後サイバーエージェント様ではワークブースを利用する社員に空き状況をリアルタイム配信(公開)する計画もあり、
空きブースを歩いて探し回る「無駄な移動時間やストレス」を大幅に軽減し、企業としての生産性が向上することが期待されています。
導入企業 株式会社サイバーエージェント 様
設置先:株式会社サイバーエージェント
所在地:〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町40番1号 Abema Towers
URL:https://www.cyberagent.co.jp/
協力企業 ぷらっとホーム株式会社 様
協力企業:ぷらっとホーム株式会社
所在地:〒102-0073 東京都千代田区九段北4-1-3 日本ビルディング九段別館3F
URL:https://www.plathome.co.jp/
導入機器
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