施設からの車両出庫時、歩道や車線合流における衝突事故を防ぐ出庫警報システム事例
歩道に面した車両の出入りが多い工場
- 滋賀県
導入先の工場は、効率的に商品を製造・出荷できるよう幹線道路沿いに面した立地にある精密機械の製造工場です。
この工場ではアセンブリ型の組み立てで、年間を通じ数千種類の製品を製造・出荷しています。そのため、営業時間中は部材の入庫車両や完成した製品出荷のため大型トラックや営業車などの車両が途切れることなく出入りしています。
工場で働く従業員も車通勤の方が多く、出勤・退勤時間はさらに車両の通行が増加します。
工場は住宅街に面しており、近郊には教育施設や大きな児童公園があることから、工場の前の歩道は通学路に指定されています。
そのため歩道には日中子供や自転車の通行が多く、工場敷地内の入出庫ゲートから出庫する車両と歩行者の接触事故が発生しないよう、安全に配慮することが必須です。
さらに、入出庫ゲートの真横に社員用通路が設けられていることから、人を検知することなく、車両のみを正確に検知し、車両の出庫を知らせる出庫警報システムを構築する必要がありました。
その場合、ループコイルが使用されることが一般的ですが、ループコイルを埋設するために地面をカッターで切断する工事を行う必要があり、カッター工事のための施工期間が長期化してしまいます。
また、車両の圧力で断線した場合、地面を掘り返さなければならないため、工場の稼働環境を大きく損なうことから埋設工事不要の車両検知センサーがシステム構築の選定条件でした。
その結果、地中に埋設せずに車両だけを検知することができる、当社の出庫警報システムが採用されました。
さらに、入出庫ゲート前にある幹線道路の交通量が多く日中渋滞が発生する時間帯があることから、車両検知センサーをさらに1台追加接続させ、割り込み出車待ちの車両が滞在している間は音と光を鳴らし続ける仕様で設置を行いました。
設置後トラブルなく常時正常稼働していることから、設置現場に適した機器を組み合わせ、柔軟にシステム設計がされたと満足いただいております。