2024年10月16日
2024年度 グッドデザイン賞を2件受賞
非接触スイッチ「Clean Wave」& 車両検知センサー「OVS-02GT」
オプテックスは、非接触スイッチ 「Clean Wave OMH-100D」および、車両検知センサー「OVS-02GT」の2件で、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する2024年度グッドデザイン賞を受賞いたしました。
Clean Waveについて
これまでも非接触スイッチは存在していましたが、応答性の悪いものや、検出時のアクションの曖昧さが原因で、非接触スイッチであるにも関わらずタッチされてしまうことがあり衛生面に課題がありました。
そこで今後は「ポストコロナ」という新しい感性になじむデザインとして「非接触スイッチ」であることを示すピクトグラム、広範囲に及ぶLEDのアクション、そして心地の良い検出音を採用しました。検出時にはリニアに反応するようにチューニングしており「触れずに起動する」ことを誰もが体験できます。また壁面からの突出を7.5mmに収めており、埃や水が溜まりにくく、清掃もしやすい形状を実現しています。これらのデザインにより、あらゆるシーンにおけるスイッチの非接触化に貢献することを目指しています。
デザインのポイント
POINT 1
広範囲に伸びるLED表示と「非接触」を促すピクトグラムを採用し、触れずに起動できることを利用者に訴求
POINT 2
自社史上最も薄い形状を実現し、美観を担保するとともに清掃性を高めた
POINT 3
日常的な洗浄や冷凍倉庫の温度帯でも使用できる耐環境性能を備えることで汎用性を高めた
審査委員による評価コメント
自動ドアなどの非接触スイッチは病院などで見かけるが、利用者にとって有用なことは無論、空間構成上も重要なアイテムになる。 四角い外形から手をかざす部分への優しい形状へと変化するフォルムは、造形手法として特に目新しいというわけではないが、ノイズのない適切で心地よいデザインと言える。 アクションがLEDのみではなく、検出音を搭載していることもありがたい。 長年に渡り開閉用非接触スイッチを地道に開発し続けた足跡が、手に取るようにわかる誠意のこもったプロダクトである。
OVS-02GTについて
車両検知で広く普及しているループコイルは優れた検知性能を持ちますが、施工時に広範囲のアスファルトを切削し金属線を埋設するため、環境面・労働負荷の面で課題がありました。OVS-02GTは車両検知専用として開発し、ループコイル同等の検知性能を備えながら、車路の閉鎖も必要としない高い施工性と設置環境に似合う外観デザインを実現しています。また、駐車場閉鎖時にはリユースが容易である点も特長です。
加えて、施工性を向上させるために機器設定用のスマートフォンアプリも開発し、バーゲート用やスライドゲート用など用途ごとに最適なプリセットも用意しています。設定内容は他の現場や違う施工者にも共有できるようにしており、慣れない方でも容易に設置・設定ができる施工者フレンドリーなデザインをハード・ソフト両面から追求しました。OVS-02GTは 「バーチャルループ」と位置づけ、車両検知のデファクトスタンダードを目指し展開を拡大しています。
デザインのポイント
POINT 1
独自のアルゴリズムを持つマイクロ波方式の車両検知センサーを開発。埋設不要ながら確実な検知性能を実現
POINT 2
いかなる設置環境でも美観を維持するため、マイクロ波の照射方向を変えても外観が変わらないように設計
POINT 3
専用のスマートフォンアプリを開発。簡単に設定できるだけでなく、他現場の設定を共有・再現できる
審査委員による評価コメント
高度な車両検知技術により、地面への埋没工事を不要とし、環境負荷の軽減や工期の短縮を可能にするゲートセンサーである。 必要とされる検知機能と視認性の高いLEDの動作表示をシンプルな円筒形に組み込み、様々な環境に馴染みやすい外観を生み出している。 施工性を高める配線方法やネジが見えにくい設計など、細部まで徹底した配慮がされている点も高く評価できるポイントであり、車社会の利便性向上と都市環境の保護に貢献する製品になっている。
オプテックスでは技術に裏づけされた性能や機能の良さに加え、現場やお客様を深く理解した、本質を捉えたモノづくりを推進しています。今後もデザインへのこだわりや取り組みを通じて、安全・安心・快適な社会づくりに貢献してまいります。