2019年03月19日

JICA中小企業・SDGsビジネス支援事業採択 ベトナムの水環境解決に向けた普及・実証開始

~ ベトナム天然環境資源省関係者に水質測定の講義・研修を開催 3/25-26 ~

 オプテックス株式会社(本社:滋賀県大津市、代表取締役社長:上村 透、以下「オプテックス」)は、国際協力機構(JICA)の中小企業・SDGsビジネス支援事業(*)に採択され、2018年12月より普及・実証事業を開始しました。3月23日(土)から5日間の日程でベトナム天然環境資源省北部環境モニタリングセンターの関係者3名が来日し、琵琶湖の歴史や滋賀県における水質モニタリングの取り組みについて学ぶほか、実際に琵琶湖で水質状況を確認後、当社の簡易水質測定システム「WATER it」による水質分析に取り組む予定です。

 ベトナムにおいては、近年の都市化と工業化に伴う産業排水の増加により、水環境の悪化が問題となっています。ベトナム国政府も関連する法制度の整備やモニタリング体制の強化に取り組んでいますが、適切な排水処理施設・技術が不足しているほか、十分な予算や人員の確保が困難であることから、水質改善にまでなかなか結び付かないのが現状です。
オプテックスは、今後約2年間にわたるJICA事業のなかでWATER itをベトナム北部のカウ川流域に導入、ベトナムにおける将来的なビジネス展開を視野に入れ、同製品の有用性を実証する予定です。WATER itと既存の水質管理手法を組み合わせた新たな水質モニタリングの仕組みが構築され、水環境モニタリングの体制強化にも資することが期待されています。

簡易水質測定システム「WATER it」

        

 WATER itは、水質測定キットで反応させた水の水質をセンサーで簡易に測定・数値化し、水質データの収集までを自動化する、一連のデータマネジメントシステムです。

  • 中小企業・SDGsビジネス支援事業は、日本企業のビジネスを通じて開発途上国の課題解決を目指す制度。企業が有する技術・サービスと途上国のニーズのマッチングを支援し、日本企業の海外展開を促進します。

取材可能な研修日程

3月25日(月)

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水質測定に関する講義(京都大学) (場所:オプテックス株式会社)

水質モニタリングの歴史・取り組み (場所:滋賀県庁)

3月26日(火)

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水質モニタリング(簡易分析)に関する講義 (場所:国際湖沼環境委員会(ILEC))

WATER itを用いた水質分析に関する講義 (場所:オプテックス株式会社)

本件に関するお問い合わせ先

オプテックス株式会社 広報・販促課 蔭山

E-mail:oj-pr@optex.co.jp