2015年09月07日

簡易水質測定技術と水質管理実験を通した環境教育の研修を実施

~滋賀県の友好都市 中国湖南省の研修生と中国の環境問題を考える~

 オプテックス株式会社(本社:滋賀県大津市、取締役会長兼代表取締役社長:小林 徹、以下「オプテックス」)は、独立行政法人国際協力機構JICAおよび公共財団法人淡海環境保全財団(淡海環境プラザ)が、滋賀県の友好都市である中国湖南省の汚水技術への技術協力の一環として実施している「中国湖南省における都市汚水処理場運転管理技術と住民の環境意識の向上のためのプロジェクト」の研修員6名を迎え、水質測定に関するセンサー技術の紹介と環境実験を行いました。

研修員6名と簡易水質測定実験を行っている様子

 当社は、より安全な水質環境をサポートすることを目的に、1993年に水質の透明度をセンサーで自動測定する機器を世界で初めて開発しました。我々の身近にある河川や工場排水の水環境の状態を認識・把握することが、水質改善の第一歩だと考えており、さまざまな簡易水質測定センサーを提供し続けています。現在は、水道水源となる河川や湖沼の汚染が社会問題化する中国において、水質に対する認識を深める活動に貢献するとともに、安全な水環境の普及に役立てていくべく、簡易水質測定の製品の提供に注力をしています。その水環境を誰もが簡単にわかりやすく測定できる製品の開発だけでなく、それらを用いて水質環境教育の授業にも利用いただいています。
今回の研修では、我々の生活をとりまく水質環境問題や現状を、中国の教育現場でもわかりやすく理解できるプレゼンテーションや、水質状態を簡単に分析できる実験を行いました。

 本研修を通して、研修員から「日常の生活から汚水を排出しており、私たち自身が環境に影響を与えていることへの認識を深めることができました。学校に持ち帰り学生と一緒に、汚染の原因となる台所、風呂および洗濯等の排水や、食品の残渣を減らしていく方法を考えていきたいと思います。」「実験で使用した水質測定器を用い、きれいな地球にしていく活動に教育の現場から取り入れていきたいと思います。」「日本の考え方や技術を持ち帰り、中国環境活動の発展に貢献していきたいです。」といった感想をもらいました。
また、この研修の講師となったマーケティング部長 藤後 達也は「オリンピックや万博後、都会では少しずつ一般市民の環境問題についての意識が変わってきていると感じます。また水道や飲料水が発がん性などの危険が多いため、自分の身は自分で守るという意識も高まっています。当社は光計測技術をコアとした水質測定器を用い、中国における環境課題について中国と技術協力をしながら、継承発展につなげていきたいと考えております。」と語りました。
 
 当社は、北京市下水水処理場における水質分析の簡易化とデータ収集システムの評価に関するプロジェクトが認定され、2014年の「第8回日中省エネルギー・環境総合フォーラム」で協力合意書に調印しました。市民レベルによる水質に対する認識を深める活動に貢献するとともに、中国における安全な水環境の普及に役立てていきたいと考えています。

開催日時

日時:9月4日(金)13:30~16:30
場所:淡海環境プラザ(草津市矢橋町字帰帆2108)  テーマ:実習:簡易測定器具を用いた水質管理と環境科学実験

本件に関するお問い合わせ先

オプテックス株式会社 広報・販促課 蔭山

E-mail:oj-pr@optex.co.jp

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