機械系エンジニア  M・M

2017年入社  M・M
開発設計職(機械系エンジニア)
工学研究科 航空宇宙海洋系専攻 卒業

Q.1 現在の仕事内容とその中での役割を教えて下さい。

防犯用センサーの新製品開発に携わっています。役割としては実験を担当することが多いです。
防犯用センサーは侵入者を正しく検知し、施設管理者や所有者にいち早く知らせることが大切です。そのため製品がどれだけ遠くまで検知できるか、どのくらいの大きさのものを検知できるか、というギリギリの値を知っておくことために様々な実験で確かめます。これらの実験は数字で結果がはっきりと分かるので、シンプルな実験です。一方、人ではないものを誤って検知してしまうことを防ぐための実験もします。センサーにとって苦手な環境を作り出してわざと誤って検知するような実験をし、そこから得たデータを元に対策を考え、最終的には新製品の中に情報を組み込みます。これは難しく複雑な実験になります。オプテックスでは前例が無い、未知への挑戦です。

Q.2 入社前、入社後でのギャップを教えて下さい。

実はギャップらしいギャップはありません。一つ思いつくのは、オプテックスでは社員同士が会話する時には、たとえ社長であっても「〇〇さん」と呼ぶのですが、入社前から聞いてはいたものの、いざ目の前にするとちょっとびっくりしました。

Q.3 オプテックスに入社を決めたきっかけ、決め手を教えて下さい。

オプテックスでは社員が自由で、イキイキ、楽しみながら働いている印象を受けました。会社説明会で、社員から「ほふく前進で侵入してくる盗賊を警戒するセンサーを作ってみよう」という企画から「では実際にほふく前進をして試してみよう!」となった実験のエピソードを聞き、当時の僕にはそれがとても刺激的で応募のきっかけとなりました。ちなみに入社して半年もしないうちに、たまたま舞い込んだ案件で僕もほふく前進をしました。やってみると分かりますが、肘が痛くなりますよ(笑)

オプテックスの仕事では、ユニークで泥臭い実験がたくさん経験できることが本当に楽しいです。
例えば、製品の性能実験ではどこまで遠く検知できるかを調べるために大きな体育館を貸し切って一面にメジャーを並べて実験したり、カメラの見え方が高さによってどう変わるかを調べるために、カメラをつけた台車を4階からロープでつり下げて昇降させたりしました。他にも実験以外では、私が思いつきで簡単な画像処理プログラムを作ってみたら上手くいったので採用されたこともありました。どれも前例が無いことで、周囲にたくさんのアドバイスをもらいながら進めました。自由な発想で取り組めることにやりがいを感じます。

Q.4 ご自身の就職活動において、意識していたことを教えて下さい。

就職活動は企業側と学生側のギャップを埋めるチャンスだと考えていました。企業が言っている内容と事実が異なっていないかを確かめるために、〇〇というのは本当ですか?と、確認するような質問を企業に投げかけていました。答えづらい雰囲気や苦い表情を感じたら、必ず掘り下げて確かめていました。そのおかげか入社前と入社後のギャップというのはあまり感じていません。

あとは、自分自身もありのままで対等にぶつかることを意識しました。就職活動は「良いところだけ見せようとする企業 VS 良いところだけ見せようとする就活生」という構図だと考えていました。面接では、学生である私の回答や質問に対する面接官の反応・返答で自分への興味の度合いや評価が伺い知れると思います。面接官の方には「あなたの考える、会社の弱点は何ですか?」といったマイナスの質問は必ずしていました。

Q.5 就職活動中の学生さんに向けて一言お願いします。

まだ社会で働いたことが無いのに、この先40年を見越して満足して働ける会社を1発で見つけられる人は少ないんじゃないかなと思います。実際、入社した後にそのまま会社で経験を積む人もいれば、転職する人、起業する人などさまざまです。いろんな可能性を頭に入れて、就職活動を楽しんで欲しいです。就職活動は様々な業界の人と話せたり、工場見学させてもらえたり、実はすごく貴重な体験ができるチャンスなので積極的に活動してください。
以下3点、私からのアドバイスです。もしよければご参考ください。

1. 四季報や業界地図は確認して、色々な数字には目を通しておいてください。例えば、メーカーであれば営業利益率5%は一つの目安にはなると思います。会社の数は信じられないほど多いので、何かの指標で判断していかないと埒があきません。

2. 謎の謳い文句を鵜呑みにしないで欲しいと思います。例えば、「〇〇は世の中から無くならないので、うちの会社は絶対安泰です」という言葉をけっこう耳にしましたが、「本当かな?」と感じていました。

3. 『研究内容が志望する企業の仕事内容と関係ないので、自信が無い』これは理系学生が陥りやすい誤解No.1だと思います。学生時代の研究内容が仕事と直結している人もいますが、実はそうでない人もたくさんいます。自分の研究内容は相手に自分が魅力的に伝わるように話すだけで充分です。ちなみに、私は簡単に言うと「水を混ぜる研究」をしていました。防犯センサーとは全く関係がありませんでした。