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Japan

水問題について考える

世界水の日

日本では水道の蛇口をひねるだけで安全な水が飲めます。
世界に目を向けると水不足で悩み、不衛生な水しか飲めない人々がいます。
３月２２日は国連「世界水の日」。
日本人にとって意識することが少ない水について考えてみませんか。

世界水の日とは

1992年にリオデジャネイロで開催された地球サミットにおいて提案され、翌年の国連総会で定められた国際デーのことです。
この日は世界が直面している水問題について考え、すべての人が安全な水を利用できる社会を実現するため、国連加盟国を中心に世界的な観点で水の保全や開発に関する普及啓発活動が行われます。

世界の水問題

水は生命に不可欠であり、人間にとっては農業や産業などの分野で利用されていますが、水不足や水質汚染、水へのアクセス^※の格差など、多くの問題が存在しています。

水へのアクセスとは、人々が清潔で安全な水を手に入れることができる能力や機会を指します。地理的、経済的、社会的、政治的な影響を受けることがあります。

発展途上国における水問題

水不足により遠く離れた川や井戸まで水を汲みに一日何往復もしなければならい
汲んできた水は不衛生で、水に起因する病気にかかり死亡する子供たちがいる
人間の営みによる80%以上の排水は浄化されずに直接川や海に流れ、環境汚染を誘発。負のスパイラルになっている

新興国における水問題

人口増加や長期にわたる干ばつなどの気候変動により水不足が発生している
下水施設の整備が追いついておらず、排水により河川や地下水の水源が汚染されるケースがある

先進国における水問題

人口減少や高齢化、産業構造の変化などによって、発展途上国とは逆に水需要が減少する地域があり、上下水道施設の運営や維持が困難になっている
都市部と地方部や富裕層と貧困層の間でも水利用における格差が存在する

持続可能な開発目標（SDGs）における取り組み

世界の水問題を解決する一つの取り組みが、SDGsの目標6「安全な水とトイレを世界中に」です。
清潔で安全な水と衛生の確保するために、具体的なターゲットが設定されています。

持続可能な開発目標（SDGs）目標6「安全な水とトイレを世界中に」 — すべての人々の水と衛生の利用可能性と
持続可能な管理を確保する

ターゲット

6.1	2030年までに、すべての人々の、安全で安価な飲料水の普遍的かつ衡平なアクセスを達成する。
6.2	2030年までに、すべての人々の、適切かつ平等な下水施設・衛生施設へのアクセスを達成し、野外での排泄をなくす。女性及び女児、ならびに脆弱な立場にある人々のニーズに特に注意を払う。
6.3	2030年までに、汚染の減少、投棄の廃絶と有害な化学物・物質の放出の最小化、未処理の排水の割合半減及び再生利用と安全な再利用の世界的規模で大幅に増加させることにより、水質を改善する。
6.4	2030年までに、全セクターにおいて水利用の効率を大幅に改善し、淡水の持続可能な採取及び供給を確保し水不足に対処するとともに、水不足に悩む人々の数を大幅に減少させる。
6.5	2030年までに、国境を越えた適切な協力を含む、あらゆるレベルでの統合水資源管理を実施する。
6.6	2020年までに、山地、森林、湿地、河川、帯水層、湖沼を含む水に関連する生態系の保護・回復を行う。
6.a	2030年までに、集水、海水淡水化、水の効率的利用、排水処理、リサイクル・再利用技術を含む開発途上国における水と衛生分野での活動と計画を対象とした国際協力と能力構築支援を拡大する。
6.b	水と衛生の管理向上における地域コミュニティの参加を支援・強化する。

水の未来をつくるプラットフォーム　WATER it

オプテックスは「世界水の日」の趣旨に賛同し、一人一人が水と向き合い理解することで、水に対する意識に変化を与え個人から企業、家庭、地域へと徐々にその範囲を広げ、最終的にはあらゆる生命が安心して暮らせる世界をつくることに繋がると信じています。

水質測定のセンシングテクノロジーで水質状態を把握し、お客様に寄り添い想いを共有しながら、最適な水質環境や目指す世界を共につくるオプテックス水質事業のブランドがWATER itです。

水質センサーにIoT技術を組み合わせ、水質管理のDX（デジタルトランスフォーメーション）として、水質管理が必要な現場の負担を大幅に削減するWATER it データマネジメントサービスを提供しています。
現場に設置した水質センサーの測定データを遠隔で監視・管理でき、測定データの傾向値から今後の水質状況を予測するのにも利用されています。

WATER itは水の未来をつくるプラットフォームとして展開し、世界の水環境の改善や安心できる現場づくりを通じてSDGsの達成に貢献します。