2017年03月31日

手軽に低コストでIoTビジネスが実現できるIoT向けスマートセンサー&データ提供ソリューション「オプテックス センサ コネクト」の提供開始

~物流・設備管理、駐車場運営などにおける業務の効率化や生産性向上に貢献~

 オプテックス株式会社(本社:滋賀県大津市、代表取締役社長:上村 透、以下「オプテックス」)は、IoTソリューションにとって重要なセンサーを起点として、通信・データベースまでをパッケージ化し、手軽に低コストでIoTビジネスが実現できるスマートセンサー&データ提供ソリューション「オプテックス センサ コネクト」を5月より提供開始いたします。オプテックスのセンサーから得られるデータとICTを活用し、サービス産業を始めとするさまざまな業界に対し、業務の効率化や生産性向上、新しいビジネスモデル構築を実現します。本ソリューションでは、実際に運用を担うパートナー企業と新たな価値を共創し、社会課題の解決を目指しています。まずは物流や設備管理、駐車場運営のパートナー企業とアライアンスを組み、順次用途を広げてまいります。

近年、私たちの社会はますます便利で高度なサービスが増えています。その一方で、サービスを提供する現場では、人手が不足している中で業務量や手順が増し、生産性が改善されない要因のひとつとなっています。たとえば、最近話題になっているインターネット通販の普及は配達業務の負荷の増大をもたらし、社会インフラを支える仕組みを維持していくことが難しくなっています。また、設備を管理運営する現場では、設備の老朽化が進む状況により、点検作業の効率化と高度化が求められています。これらの社会課題に対する解決策のひとつとして、センサーから得られたデータを活用して然るべきアクションを行うために、IoTを導入する動きが本格化してきました。
 従来のセンサーネットワークシステムは、センサーからゲートウェイ、通信、サーバー、運用環境などをそれぞれの仕様に合わせて組み合わせて構築していますが、オプテックスが提供する「オプテックス センサ コネクト」は、センサーからデータをクラウド上に展開するまでを一括で提供することで、サービスの導入・運用開始がしやすくなります。また、センサーの信頼性は、サービス品質を大きく左右するため、センサーメーカーである当社が創業から培かってきた現場力、ノウハウが有効となります。

オプテックス センサ コネクト

  • 通信方式:LPWA*(SIGFOX、LoRaなど)、3G/LTE、Bluetooth、サブギガ通信(EnOceanなど)など、用途に応じて最適な手段を活用します   
  • クラウド:アマゾン ウェブ サービスなどのパブリッククラウドを活用します
  • LPWA(Low Power Wide Area,省電力広域ネットワーク):少ない消費電力で、長距離通信ができる無線通信技術の総称です。機器の バッテリー消費を抑えながら、データを収拾する基地局まで電波を届けることができ、IoTソリューションに有効な技術として注目を集めています。

オプテックス センサ コネクトの特長

  1. 高いサービス品質
    防犯用センサーや自動ドア用センサーなど、さまざまな用途に特化したセンサー・システムを世界中で展開し、現場特有の課題やノウハウを熟知した高品質センサーを提供します。実際の運用を重視したモノづくりで、サービスの品質を向上させます。
  2. スマートデータ
    用途に適したアルゴリズムをエッジデバイスであるセンサーに実装し、データをオートフィルタリング。お客様に必要なセンサーデータ(=スマートデータ)を提供します。
  3. IoTサービスがすぐに実現
    用途に応じて最適な「オプテックス センサ コネクト」を提供いたしますので、お客様は新しいサービスの構築に注力しやすくなります。

サービス事例

 既にさまざまなシーンでの業務効率化や生産性向上、資産の利活用などに「オプテックス センサ コネクト」の導入が進んでいます。

[物流の効率化ソリューション]
宅配ボックスの稼働状況&安全運転支援サービスで配達業務の軽減と従業員の安全運転管理

  1. 無電源宅配ボックスの稼働状況をセンシングし、お荷物の到着や受取などを遠隔で管理。宅配サービスにおける課題である、再配達に伴う業務負荷とコスト増を軽減し、サービス利用者の新しい受け取り方の仕組みづくりを実現します。
  2. 急発進やスムーズな運転などをセンシングすることで、運転手ごとの運転レベルを比較することを可能にします。運転手を斡旋する事業者様が、運転手のKPIのひとつとして、安全運転を評価し、業務斡旋先の優先順位づけや、配送サービスの品質を向上させます。

[資産の利活用ソリューション]
コインパーキングや予約式駐車場の満空情報サービス

駐車場に設置した車両検知センサーで、車両の駐車状況(満空)が遠隔地で管理・確認できる仕組みをコインパーキング事業者様向けに提供しています。駐車場の地中にループコイルセンサーを埋設工事することなしに最小限の投資で車両の駐車管理が実現できます。

[インフラ老朽化の予防保全ソリューション]
看板状態の遠隔監視及び保守サービス

看板に設置したセンサーから「傾き」や「揺れ」などを計測したデータをクラウド上に蓄積。不動産管理会社様はそのデータを活用しながら、日常の遠隔監視から、メンテナンスのプランニング、点検作業、補修工事まで、看板のトータルライフサポートサービスの構築を行います。

「オプテックス センサ コネクト」利用 サービス例

人感センサー

・自動ドアセンサーで得られたマーケティング情報の提供
・不稼働資産(別荘、空家、未入居物件など)の管理・監視
・スマートオフィスの照明、空調管理、会議室予約システムとの連動

状態検知センサー

・製品輸送時の温度管理
・工場、水処理場、養殖場などでの水質管理
・建物・設備(看板、漏水など)の管理・監視
・安全運転支援サービスの提供

物体検知センサー

・駐車場、コインパーキングの運営
・コインロッカーや宅配ボックスの稼働状況確認

「オプテックス センサ コネクト」の展開にあたり以下のエンドースメントを頂戴しております。

株式会社ザイマックス 代表取締役 吉本 健二様
 当社は、不動産を利用するお客様の視点に立った不動産総合マネジメントサービスの提供を目指しています。
建物を安心・安全に利用できる状態を維持・提供する運営管理の現場においては、IoTなどの先端技術の活用が1つの重要な要素だと考えています。オプテックスが持つ信頼性の高いセンシング技術と「オプテックス センサ コネクト」により、当社が目指すサービスの早期実現が可能となり、お客様の満足をより高めることができると期待しています。

京セラコミュニケーションシステム株式会社(KCCS) 代表取締役社長 黒瀬 善仁様
 IoTの活用において、センサーは重要な役割を担っています。日本のみならず世界で高いマーケットシェアをもつセンサーメーカーのオプテックスが、独自のプラットフォームを構築・展開されることはIoT普及の後押しになると考えます。私たちが提供するIoTネットワーク「SIGFOX」はセンサーとの親和性が高く、「オプテックス センサ コネクト」により、新たなサービスや市場が早期に創出されることを期待します。KCCSは、日本のSIGFOXオペレーターとして、オプテックスおよびパートナーと連携し、あらゆるものをネットワークにつなぐ手助けをし、安全で快適な社会の創造に貢献します。

  • オプテックスはKCCSのSIGFOXチャネルパートナーです。

株式会社ソラコム 代表取締役社長 玉川 憲様
 ソラコムは、「世界中のヒトとモノをつなげ共鳴する社会へ」をビジョンに掲げ、通信とクラウドを融合した、IoT/M2M向けの通信プラットフォーム「SORACOM」を提供しています。「SORACOM」の提供する3G/LTEや、LoRaWAN™といったコネクティビティを組み込み、最適なセンサーからクラウドを一括して提供する「オプテックス センサ コネクト」は、ビジネスでIoT活用をお考えのお客様の導入を推進し、様々な分野でのIoT活用の本格化につながるものと期待しています。

  • オプテックスはソラコムのSPSソリューションパートナーです。

 センサーデータがクラウドを介して他のデータ(オープンデータなど)とつながることで、新たな意味づけをすることができます。さらにデータを活用して、より新しい価値を創造するなど、今後ますますセンサーデータが社会貢献につながると考えています。オプテックスでは、「オプテックス センサ コネクト」で、サービスや用途に合ったセンサーや仕組みを提供し、グローバルにお客様のさまざまなニーズに対応していきたいと考えております。

本件に関するお問い合わせ先

オプテックス株式会社 広報・販促課 蔭山

E-mail:oj-pr@optex.co.jp

  • 本プレスリリースに記載の製品名および会社名はそれぞれの会社の商標または登録商標です。