導入事例 - ヤンセンファーマ株式会社様|安全運転支援サービス|セーフメーター|

導入事例

事故体質の改善には、まず運転者自身に気づきを与えることが大切。 ヤンセンファーマ株式会社様

積極的な安全運転教育プログラムを行い、交通事故の削減に努めるジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)グループ。その医薬品部門の日本法人であるヤンセンファーマでは、同グループの「SAFE Fleet(※)」の理念に基づき、MR車両の交通安全活動を推進してきました。そんな中、新たな課題として持ち上がったのが、社員が目標を持って取り組める支援策の必要性でした。 そこで運転者に気づきを与え、改善の成果を“見える化”したオプテックス株式会社の「セーフメーター」を2010年に導入。事故率減少を促す強化ツールとして活用することで、危険行動を防ぎ、安全運転への意識向上につながったと言います。設置までの背景や効果について、ヤンセンファーマで営業車両インフラ整備を進める渡辺さん、塚本さんにお話を伺いました。

※J&Jグループが実施している安全運転プログラム。日本における活動として、座学、実車訓練、e-learning等に力を入れています

交通事故率の高まりで、安全教育を見直し運転者に気づきを与える支援ツールの導入を検討

セールスエクセレンス部 渡辺泰明さん

セールスエクセレンス部
渡辺泰明さん

J&Jグループの新薬の導入をはじめ、医療現場への最新情報の提供、患者様へのQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上を目指した支援活動などを行っているヤンセンファーマ。命に携わる製薬業界の一員として、医療機関をまわるMRへの安全運転教育は避けては通れない課題でした。交通事故内容を精査すると、約900台の営業車両のうち、若年層の事故率が非常に目立つ傾向にあったと言います。車離れが進む近年「新卒社員は運転免許証を持っていることが採用条件になりますが、運転経験が浅いペーパードライバーの方も少なくないのが現状です」と語るのは、安全運転活動の企画・推進や、インフラ整備を行う渡辺泰明さん。そこで取り組んできたのが、事故情報の落とし込みと上長による運転コーチングでした。しかし、それだけでは問題点があったと打ち明けます。「ブレーキの強さなどは人によって感じ方が違います。たとえ危険運転であっても、運転コーチングで問題なしと報告が上がれば見抜けません。指導にあたり運転意識の統一をはかる難しさを感じていました」

セールスエクセレンス部グループ長 塚本啓二さん

セールスエクセレンス部グループ長
塚本啓二さん

特に対応の強化を迫られたのが2009年度。本社の管理責任者である塚本啓二さんは、「交通事故率が高まり、迅速な対応に迫られた」と当時の様子を語ります。早速とりかかったのが安全運転教育の見直しでした。「入社後すぐにアセスメントを行い、運転技能のレベルに応じた教習所での指導を実施しました。また重視したのが、事故が起きやすい駐車場での運転講習です。それぞれの技能に関わらず、研修の一環として全員で取り組むプログラムに切り替えました」。さらに指導体制にも検討の余地があったと指摘します。「上長が同乗し、運転者の安全性を点検できるのは月に1・2回程度です。それ以外の運転状況は本人以外わからない状況でした」。事故体質の改善には、まず運転者自身に気づきを与えることが大事ではないかと考え、運転中に使える支援ツールの導入を検討し始めたと言います。運転状況を把握する手段としてドライブレコーダーの存在は把握していたものの「利用側に監視されている意識が働き反発感が大きいのではないか。現実的にはデータ分析の手間や通信料を含む設置費用などコスト面もネックになるのではないか」という慎重意見が。そこで目を向けたのが、自身の体感で安全運転の意識づくりが可能になる「セーフメーター」でした。

交通事故率の高まりで、安全教育を見直し運転者に気づきを与える支援ツールの導入を検討

セーフメーターとの出会いは、同じJ&Jグループからの紹介でした。「その時点では、私自身どのようなものかも知らず。まずは自分たちが使ってみることを検討しました」と渡辺さん。サンプルテストで「面白いと感じたのが、悪い運転をアラームで警告するだけでなく、良い運転をしたときの成果も見せてくれる点です。スムーズな発進、停止をした回数を記録してくれるなど、運転者の励みになるのではないかと思いました」。これまで主体と思われてきた “ヒヤリ運転の確認”に限らず、反対の“良い運転”も見える機能に新しさを感じたという渡辺さん。「セーフメーター」は、急操作やヒヤリ運転の平均発生時間などから自分の運転状況が探れると同時に、スムーズ運転の成果から継続意欲を高めてくれます。「私自身も運転を変えるきっかけをもらいました。自己流のクセに気づくことでハンドルの握り方が変わり、丁寧に走ろうという優しさが芽生えました」と振り返ります。 設置のしやすさも導入の大きな決め手でした。「小さくて工事不要。両面テープで貼るだけなら、設置費用の負担がないのではないかと」(渡辺さん)。

新しい取り組みの状況を見るため、3カ月間のテスト期間での事故件数を調査。前半の1カ月半は有責事故が5件、後半はゼロ件。この数字の違いは「やはり利用者側の意識づけに関係しているのではないか」と事故原因の本質を見極める塚本さん。「前半は機械の体感と自身のレベル認識を目的に何も言わずに設置した状態でした。後半はスムーズ運転の意識を高めようと具体的な数値を設定し、各人に努力目標を明確にしたのです」。重要なのは、心に響くアプローチであるかという点。現場ではセーフメーターを体感し、各人が自分の運転状況に納得することに成功しました。利用後のアンケートでは「ヒヤリカウントを意識して運転するようになった」「ブレーキを早めにかけ始めるようになった」「時間に余裕をもって行動した」など前向きな意見が聞かれ、2010年度から新卒社員全員に本格導入を決めたと言います。

情熱を持って伝えることで共感が生まれ、”セーフメーター”が共通話題に

現在は導入効果の経過を見ている段階ですが、渡辺さんは、期待した効果は概ね実現していると見ているよう。安全運転教育の強化ツールとして導入したことで「運転指導に対する感覚が、従来の人の感覚から数値化に変わり、危険運転への注意がしやすくなった」と分析します。また「映像や音声の記録ではなくデータの申告ですから、わかりやすく、縛られている感覚もありません。結果が腑に落ちるからこそ、セーフメーターのアラームが鳴らないように意識するなど、運転修正の手助けになっているようです」と評価します。加えて、「システムだけに頼るのではなく、導入効果をどう活用していくかがセーフメーターの役割を左右する」と語る塚本さん。「設置したことで事故が減るとは我々も考えていません。目標数値を設定し、効果を形で見えやすくするからこそ、運転能力が高まっていくのではないかと期待します。大切なのは情熱で、このシステムを導入した理由を伝えて使っていくと良いと思います。事故防止への意識は、気持ちと体制があって、はじめて心に響くもの。そのためにも安全運転に対する文化を脈々と植えつけ、根付かせることが重要だと感じています」

ヤンセンファーマでは、運転月報にセーフメーターの記入欄を設け、毎月の成果を報告。映像分析とは異なり、現場の利用者と上長が運転状況を共有し、客観視することで管理体制をスムーズにする考えもあるようです。交通事故防止活動はJ&Jグループが掲げるグローバル理念でもあり「当社もチームジャパンとして参加しています。そのため、安全運転対策は、すべての社員が共有すべき意識です。ヘルスケアカンパニーとして、事故率ゼロという目標を持ち続け、活動に力を入れていきたいと思っています」と渡辺さん。今後の抱負は、それを成果として示していくことにあります。現在は1年間無事故で“セーフメーター卒業”という制度をとっています。身近な変化として「新卒社員の中で安全運転が共通話題として出るようになりました。運転の良し悪しを会話の中で気づき、自身が変わっていく。まさに、そうした意識づけがセーフメーターの望ましい効果ではないかと実感しています」(渡辺さん)。

そして、進むべき方向が見えた今、「本当の成果は今年と思っています。昨年入社の新人が今年どのくらい安全に運転してくれるのか、結果が楽しみです」と心境を語る塚本さん。支援ツールを活用した安全教育の文化は、今後も進んでいくのではないかと大きな期待を寄せています。

ヤンセンファーマ株式会社

所在地 :〒101-0065  東京都千代田区西神田3-5-2
TEL :03-4411-7700(大代表)
事業内容 :医薬品および医薬関連製品の開発・製造・販売
ホームページ http://www.janssen.co.jp/

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